発達障害研究所
Institute for Developmental Research
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神経発達における後シナプス性cAMP/cGMP信号伝達系の役割:
光活性化酵素制御と可視化技術による時空間的機能探索


平成30年10月 2日(火) 16時00分〜17時30分
愛知県心身障害者コロニー
研究棟 セミナー室

講演:マウントサイナイ病院ルネンフェルド・タネンバウム研究所  岡本 賢一


【抄録】 

  神経活動依存的なシナプスの形態形成やその成熟は脳神経系の発達期におけるその回路形成及び機能に重要な役割を果たしています。
cAMP及びcGMP信号伝達系は興奮性神経細胞間シナプス伝達の長期増強等シナプス機能にとって極めて重要な働きを担っています。またその遺伝学的・薬理学的な研究により記憶学習等の脳機能にも密接に関与していることが報告され、更に自閉症等脳の発達障害における影響も示唆されています。そのためcAMP/cGMP信号伝達系は様々な脳機能疾患の治療薬開発の創薬標的となっています。我々はcAMP/cGMP信号伝達系のシナプス後部における時空間的機能に注目し、その可視化・光による制御技術を開発してシナプス形態及び脳機能におけるcAMP/cGMP信号伝達系の役割について調べています。その現状と問題点、また応用について考察します。



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