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発達障害研究所の紹介

 沿革

 発達障害研究所は、昭和47年4月に愛知県心身障害者コロニーに設立されました。愛知県心身障害者コロニーはその設立の経緯から、自らの使命として障害児・者のための研究という他に例を見ない機能を求めました。そして、その活動の中心として研究所を位置づけました。研究所設立当初は、10研究部門(24研究室)及び共同研究科からなる100名の所員で構成されていました。昭和49年11月には、文部省の学術研究機関として指定を受けました。その後、昭和54年度及び平成8年度に行政改革の一環として組織の改変があり、9部門(23研究室)及び共同研究科で構成され、90名の所員で運営されてきましたが、平成15年度に7部門(17研究室)と研究企画調整科よりなる定員52名の組織に改組されました。

 特徴

発達障害研究所は、

1. 遺伝的要因・妊娠中・出産時・出生後など、あらゆる時期における心身の発達障害の原因を明らかにし、診断・治療・予防に貢献すること、
2. 障害のある人々の社会参加を促進する新しい治療・支援・教育方法を開発し、適用すること、
3. 障害のある人々をめぐる福祉のあり方を学術的に追求すること、

 を理念として研究を進めています。そのため、単なる医学研究所あるいは神経研究所ではなく、発達障害という共通のテーマに関して医学、生物学、工学から社会科学に至るまでの広範囲の学問内容を包括している点で極めて特徴的な研究機関です。
 研究所では、その特徴を生かして毎年多くの研究成果を公表しています。研究成果の詳細は、それぞれの学術専門学会で発表されたり、学術専門雑誌に論文としてまとめられたりしていますが、平成19年度は研究論文が41編、著書・総説が13編、国内外での研究発表件数は107件を数えます。また厚生省精神・神経疾患研究報告書など各種研究報告書の作成にも積極的に関わっています。

 研究所紹介パンフレット
発達障害研究所