前  神経制御学部 研究テーマ(その4) 次


大脳発生過程におけるグリア細胞の移動と配置機序の解明

 ヒトの脳は約100億個の神経細胞から成ると言われるが、脳内にはさらにその10倍もの数のグリア細胞が存在し、神経細胞の生存や神経伝達の調節を行っている。グリア細胞の機能不全は発達障害や精神疾患の原因となることが示唆されており、発達過程において、グリア細胞がいかにして増殖、配置し、神経細胞との相互作用を確立するのかを知る事は、これらの疾患の理解に重要な基礎的知見をもたらす。我々は自ら開発した遺伝子導入技術とライブイメージング法を駆使し、これまで不明の点が多かったグリア細胞の発生機序を解明する。