知的障害者の寄宿生活が有酸素運動能に及ぼす影響
里中綾子、長谷川桜子、石川高幸1、大塚康弘1
平成24年度は身体障害がない職業訓練校の新規入校生を被験者として寄宿生活が有酸素運動能に及ぼす影響を検討した。5名の被験者の入校1ヶ月以内と6ヶ月以上経過時における呼気ガス分析からピーク酸素摂取量を比較した。また平日における日中連続心拍数測定を行った。1名は途中退校したため4名の被験者について分析した。入校時では、身体障害がないにもかかわらず4名全員が年齢相当の基準値にみたなかった。入校6ヶ月以上経過時には全員ピーク酸素摂取量は、ほぼ基準値を満足する程度まで向上した。職業訓練校では平日ほぼ毎日1時間のトレーニングが設定されている。ピーク酸素摂取量の向上にはこのトレーニングは多分に影響を及ぼしていることはまちがいないが、入校後は掃除、洗濯などの活動も増加しており、これらのnon-exercise activity thermogenesisの関与も否定できない。25年度は被験者を10名に増やし継続する。
1職業訓練校
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