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心身障害の原因となる環境物質の検索 −活性酸素発生物質の簡便な検出法の開発とその応用−
山田憲一郎

 環境中には多数の化学物質が存在し、その中には有害な物質も多い。環境中の化学物質に起因する障害の発生を防ぐことを目的とし、毒性物質の簡便な検出方法を開発した。活性酸素は生活習慣病の原因として広く認識されているが、細胞に対してほぼ無差別に毒性を発揮することから、過剰な活性酸素の発生は胎児に対しても悪影響を及ぼし、障害の原因となることが考えられる。そこで、毒性物質として活性酸素発生物質を取り上げ、その簡便な検出法を分裂酵母を用いて開発した。活性酸素に対して感受性の高い分裂酵母の突然変異体の生育を阻害するような物質を指標に、活性酸素発生物質を検出する方法を確立した。本方法を食品添加物に適用したところ、食用赤色3号、食用赤色104号、食用赤色105号が光照射下で活性酸素を発生することを見いだした。
1. Mutoh N, Nakagawa CW, Yamada K. Characterization of Cu, Zn superoxide dismutase deficient mutant of fission yeast Schizosaccharomyces pombe. Curr Genet 41:82-88, 2002.
2. Mutoh N, Kawabata M, et al. Pro-oxidant action of phloxine B on fission yeast Schizosaccharomyces pombe. Yeast 22:91-97, 2005.
3. Mutoh N, Kawabata M, Kitajima S. Effects of four oxidants, menadione, 1-chloro-2,4-dinitrobenzene, hydrogen peroxide and cumene hydroperoxide, on fission yeast Schizosaccharmoyces pombe. J Biochem 138:797-804, 2005.


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